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桜降る代に解説を 第3講
言葉の定義と状況起因
3rd Lecture

今回からは、ゲームを行うにあたって必要となるルールを読んでゆきます。 まずは言葉の定義からです。

「状況起因」という特別な用語についても見てゆきます。 「状況起因」という言葉は馴染みがないと思いますが、 ある状況が条件なって発生する効果です。 それなりに大事なルールです。

5 桜花決闘の基本定義と原則

5-1 プレイヤーの持つ情報

プレイヤーは桜花決闘の最中、以下の情報を持ちうる。

回りくどい言い方ですが、各プレイヤーには以下のようなステータスが存在するということです。

5-1-1 ターンプレイヤーか非ターンプレイヤー

プレイヤーは(桜花決闘の準備の途中までを除き) ターンプレイヤーであるか非ターンプレイヤーであるかのどちらかの状態である。 この情報はいずれのプレイヤーにも公開される。

「ターンプレイヤー」とはターンを進行させるプレイヤーのことです。 「ターンプレイヤー」でない方は「非ターンプレイヤー」となります。

桜花決闘の準備の途中までを除きという文言が入っているのは、 桜花決闘の準備の途中(4-1 桜花決闘の開始の3番目の手順) で初めてターンプレイヤーか非ターンプレイヤーかという情報が発生するからです。

4-1 桜花決闘の開始(一部抜粋)

3) プレイヤー1人を無作為に選ぶ。 そのプレイヤーはターンプレイヤーとなり、 もう一方のプレイヤーは非ターンプレイヤーとなる。

複数の効果が同時に発生する場合、それらを解決する順序はターンプレイヤーが選ぶ。

ゲーム中で割と重要になってくるルールです。

例えば、桜花結晶が1つだけ乗っている「森羅判証」と、 それとは別に桜花結晶が1つ乗っている付与札が、あなたの<付与札>にあったとします (<付与札>は、付与札置き場のことです)。 そして、相手のライフは1であるとします。

「森羅判証」ともう1つの付与札、それぞれに桜花結晶が1枚ずつ乗っているので、 開始フェイズでこの2つの付与札が同時に破棄されることになります。

もし、この2つの付与札が、自分ターンの開始フェイズに破棄された場合、 自分が解決する順序、すなわち2枚の破棄される順序を選びます。 ですから、「森羅判証」でない方の付与札を先に破棄して、 相手のライフに先にダメージを与えることができます。 その結果自分は勝つことができます。

一方で、相手ターンの開始フェイズに破棄された場合は、 相手が解決する順序を選ぶので、相手は「森羅判証」を先に破棄することを選択できます。 その結果、自分は敗北することになります。

森羅判証
5-1-2 集中力

プレイヤーは集中力という整数からなる値を持つ。集中力の上限は2である。 集中力が上限より多くなるように変更される場合、それは代わりに上限の値となる。 集中力が0未満となるように変更される場合、それは代わりに0となる。 この情報は全てのプレイヤーに公開される。

「集中力」というステータスがあるよ、と言っています。 基本的に、集中力が2より多くなったら代わりに2になって、 0未満になったら代わりに0になります。 例外として、上限が変わることがあります。

c花鳥風月常世郷

自分の「花鳥風月常世郷」を使用済にした場合は、自分の集中力の上限は3になります。 ですから、集中力が3になっても代わりに2として扱われることはありません。 逆に、相手は集中力の上限が1となるので、集中力が2となったら代わりに1となります。

5-1-3 手札上限

プレイヤーは手札上限という整数からなる値を持つ。手札上限は2である。

こちらも集中力と同じで、「こんなステータスがあるよ」っていう話です。 実際にルールで出て来るのは後の話なので、その時に振り返りましょう。

なお、こちらも集中力と同じように、値が変わることもあります。 先ほどの「花鳥風月常世郷」はその例です。

5-2 デッキ

あるプレイヤーのデッキとは、そのプレイヤーが眼前構築で選んだ10枚のカードの集まりのことである。

ここからは、「各プレイヤーが持ちうる情報」の話ではないので注意してください。

ここで言ってるのは、通常札7枚、切札3枚で構成されるカードの集まりのことをデッキと言いますよ、 ということです。通常札からなる<山札>にあるカードのみを指してデッキという人もいますが、 ルール上では、切札も含めた10枚全てを指してデッキと言います。

5-3 保有者

桜花決闘に用いられる全てのカードはそれぞれあるプレイヤーに紐付けられる。 そのプレイヤーを保有者と呼ぶ。桜花決闘の開始時には、そのカードをデッキに入れていたプレイヤーが保有者となる。 桜花決闘の開始時点で<追加札>にカードがある場合、 メガミから追加されたルールによってそのカードを置いたプレイヤーが保有者となる

なんか難しく書いてありますが、「カードの持ち主とは、そのカードをデッキに入れていたプレイヤーです」 ということを書いてあるだけです。ちなみに、「保有者」はカードでは「持ち主」と書かれることが多いです。

5-4 状況起因

以下で定められたいくつかの条件が満たされた場合、 それにより生じる効果を解決する。これらの発生と解決を状況起因と呼ぶ。

何かしらの効果の解決中にこれらの効果を解決する場合、入れ子解決により解決する。

複数の状況起因の条件が同時に満たされた場合、ターンプレイヤーが解決する順序を選ぶ。

わかりにくい言葉遣いですが、ある状況になると、それを条件として発生する効果があると言っています。 そして、それらの効果は他の処理に割り込んで発生します(入れ子解決)。

これから、状況起因6つについてみますが、 それぞれの内容と具体的な処理の手順はここでは示されていないので、 それぞれの詳しいことは、それが以降のルールで出て来たときに解説します。

5-4-1 ダメージの解決

ダメージが発生した場合、それを解決する。

5-4-2 付与札の破棄

<付与札>に存在するあるカードに一切の桜花結晶が紐付けられていない場合、付与札の破棄を解決する。

<付与札>に存在するあるカードに一切の桜花結晶が紐付けられているというのは、 付与札の上に桜花結晶が乗っているということです。 ふるよに総合ルールでは、よく「紐づけられる」という言葉が出てくるので、慣れておきましょう。

5-4-3 焦燥の発生

カードを引く効果を解決する際に<山札>にカードがない場合、焦燥を解決する。

5-4-4 条件を満たした【常時】効果の参照と解決

ある【常時】効果がその条件を満たしたならば、それを参照し、解決する。

例えば、「圏域」の【常時】効果です。

5-4-5 条件を満たした【展開中】効果の参照と解決

ある【展開中】効果がその条件を満たしたならば、それを参照し、解決する。

例えば、「もじゅるー」の【展開中】効果です。

5-4-6 条件を満たした【使用済】効果の参照と解決

ある【使用済】効果がその条件を満たしたならば、それを参照し、解決する。

例えば、「陰陽事変: 陰」の【展開中】効果です。

状況起因と呼ばれるものはこれで以上です。 ざっと並べただけですが、ここで大事なのは、以下のものが状況起因と呼ばれ、 それらは他の処理に割り込んで解決されるということです。

  • ダメージ
  • 焦燥
  • 付与札の破棄
  • 【常時】効果
  • 付与札の【展開中】効果
  • 切札の【使用済】効果
圏域 もじゅるー 陰陽事変: 陰

次回は、ダメージの値を変動させるときのルールである「数値修正」と 《攻撃》の適正距離を変化させるときのルールである「適正距離修正」に関するルールを見ます。